妊娠検査薬というのは女性が自宅で自分自身で簡単に妊娠をしているかどうかを判定出来る検査薬のことです。
妊娠検査薬は薬局、ドラッグストアで特に何の手続きなどもなく購入することが出来ます。
尿を妊娠検査薬の先にかけて数分待つと、妊娠反応の陽性、陰性を判定出来ます。
妊娠検査薬の精度は非常に上がってきていて妊娠反応の陽性/陰性を非常に正確な判定が出来るようになってきています(妊娠検査薬によっては精度99.9%と言われています)が、使う側の使い方によっては正確な判定が出来ない場合もありますので注意が必要です。
正確に妊娠しているかどうかを判定出来ない場合の代表的な原因などについて書いてみます。
妊娠をしているか否かを出来るだけ早く知りたいという思いがあるので判定が出来るより早めの時期に検査してしまう場合です。
妊娠検査薬は妊娠をした時に胎盤から放出される絨毛性ゴナドトロピンというホルモンが尿中に排泄された濃度により妊娠の陽性もしくは陰性を判定しています。
妊娠週数が経過する程このホルモン濃度は高まっていき、生理予定日の1週間経過した時期から妊娠検査薬での妊娠の判定が可能となります。
したがって、正確を期するのならば妊娠検査薬をいつから使えば良いのかといえば、生理予定日を1週間過ぎた頃と言えるでしょう。
しかし個人差も多く、生理予定日3日前で約52%、2日前で約70%、1日前で約85%の人が妊娠陽性反応が出るという研究結果もあります。
ホルモン濃度が充分ではない時期に検査すると実際は妊娠をしていても妊娠陰性と判定される場合があります。
(妊娠検査薬の反応の色が薄い)最近ではこれを「妊娠検査薬のフライング検査」と呼ばれているようです。
生理不順の人はそもそも生理予定日が正確には分からないために、この妊娠検査薬による判定の正確さが低くなります。
こういう場合は時期をずらして再度検査する必要があります。
生理不順で生理の予定日が分かりにくい場合は、性交後3週間後を一つの目安として妊娠検査薬を使ってみてください。
妊娠反応が陽性と出た場合はほぼ確実に妊娠をしていると判断出来ます。
しかし陰性と出た場合でも妊娠検査薬の判定までの時間が短かった場合や水分を沢山摂って尿が薄すぎる場合や子宮外妊娠などの場合も陰性と出ますので、充分な時間(約10分が目安)の後に妊娠反応を判定したり、朝起きて一番初めの尿で検査したり(濃度が最も濃いため)、陰性であってもつわりなどの症状がある場合は産婦人科を受診するなど注意が必要です。
また妊娠検査薬で陽性と判定された場合でも、正常な妊娠か否かまでは不明です。
必ず産婦人科を受診して診察をしてもらうようにしましょう。
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妊娠 検査 薬 陰性
妊娠検査薬を使用して、感度以下のhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)しか尿中から検出されない場合、陰性と判定されます。
妊娠検査薬の陰性反応は、ふつう妊娠していないことを意味します。
ですが、妊娠検査薬で陰性が出たからと言って、必ずしも妊娠していないとは限らないことに注意してください。
妊娠していても検査薬で陰性になるというケースも少なからずあることが分かっているのです。
妊娠検査薬が陰性を示しているのに妊娠している場合というのは、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の分泌時期とも関係してきます。
妊娠初期には、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)は、分泌量が少量なのです。
妊娠してから、2〜3ヶ月後に分泌のピークになります。
ところが、妊娠は誰しもとても気になる事柄です。
妊娠かなと思って慌てて、妊娠初期に妊娠検査薬による検査をすると尿中のhCGの分泌量が少なくて、妊娠検査薬が陰性反応を示すことがあるのです。
生理予定日の一週間後が妊娠検査薬で反応をみるのに良い時期とされているのを思い出してください。
また、妊娠初期には妊娠しているのに尿が薄すぎて妊娠検査薬が陰性になる場合があります。
それは、水分を多量に摂取した場合です。
水分を多量に摂取した後は尿が非常に薄くなってしまい、尿中にあるhCGが実際よりも薄くなってしまうことで、妊娠検査薬が陰性反応を示してしまうことがあるのです。
ちなみに、妊娠初期でも確実に検査するには、hCGの濃度が高い朝起きて最初に排尿する尿を検査すると良いでしょう。
さらに、妊娠検査薬の判定は1分程度で済むなどと記載されており、確かに通常はすぐに陽性・陰性が判明します。
しかし、hCGの分泌が少ないときなど、判定までさらに時間を要する場合があるのです。
つまり、妊娠検査薬の判定時間がかかっているのを気づかず、陰性と即断してしまう場合があるようです。
少し時間をかけて確認する方が良いよいうです。
他にも、いくつかの妊娠検査薬が陰性でも妊娠しているケースがあります。
妊娠検査薬が陰性でも気になる方は、産婦人科を受診されることをおススメします。
妊娠 検査 薬 陽性
妊娠検査薬を使用して、感度以上のhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が尿中から検出された場合、陽性と判定されます。
妊娠検査薬の陽性反応は、ふつう妊娠していることを意味します。
ですが、妊娠検査薬で陽性が出たからと言って、正常な妊娠であるかどうかまではわからないことにご注意ください。
というのは、残念なことなのですが、子宮外妊娠・胞状奇胎・流産などの異常妊娠の場合にも、妊娠検査薬は陽性の反応を示すのです。
このような場合は、手術をしないといけない場合もあります。
ですから、妊娠検査薬で陽性反応がでたときは、できるだけ早めに産婦人科で受診し、妊娠の状態を確認することでとても大切です。
早期に妊娠状態をはっきりさせることで、母子の健康を守ることができるのです。
妊娠・出産経験のある方も病院に行かずほったらかしにすることは厳禁です。
さらに、もう一点、妊娠検査薬が陽性反応を示したときの注意点があります。
それは、妊娠検査薬で陽性反応を示していても、実は妊娠していないということがまれにあることです。
どのような場合に妊娠検査薬が陽性反応を示しても妊娠していないのかですが、不妊治療や黄体機能不全の治療の目的で「hCG製剤」を体内に投与しているような場合をあげることができます。
特に、hCG製剤を投与してから10日間ほどの間、妊娠検査薬を使用すると陽性反応を示す可能性があるのです。
他にも妊娠検査薬が陽性反応を示しても妊娠していない場合があります。
それは、閉経後の女性の場合です。
閉経後の女性の尿中には、微量なhCGが一定量が常に含まれているので、弱く陽性の反応が出ることがあるのです。
妊娠検査薬で陽性反応がでたときは、本当に妊娠しているかどうかを確定するためにも産婦人科で早期に受診されることをオススメします。